メンテナンスの周期

住宅のメンテナンスの周期は、約5年単位です。5年ごとに住まいのどこかのメンテナンスを行うという感じです。メンテナンスとメンテナンスの間隔は箇所によって長短様々で、5年ごとに必要な箇所、10年、15年ごとでよい箇所などがあります。まず最も頻度が高く、5年程度の間隔でメンテナンスをしたい箇所は、床下の防蟻処理、外部の木部と鉄部の塗り替えです。なぜ頻度が高いかというと、床下の防蟻処理は薬剤の効果が5年程度のため、外部の木部と鉄部は雨ざらしで腐食が早いためです。10年~15年ごとに必要なのは、屋根の防水工事と外壁の塗り替え、15年を過ぎると浴室、洗面所、キッチンなどの設備機器類の交換の時期を迎えます。このような定期的なメンテナンスは、費用的にも大変ですが、マメに行っておくことによって、長いこと家に住むこともできますし、後の世代のものも使いたいそんな家になっていきます。

メンテナンスの注意点

各種メンテナンスを行う際の注意点は、まずは適切な時期に行うことです。例えば、面倒なので全部一緒にしてしまおうと考え、5年ごとに必要な床下の防蟻処理や外部の木部・鉄部の塗装などを先延ばしにすると、思ったより腐食が進んでしまい当初の予定よりメンテナンス費用が高額になる可能性があります。しかし、一方、一緒にやってしまったほうが安上がりになるケースもあります。例えば、外壁の塗装や目地コーキングのやり替え、屋根の防水及び葺き替えです。メンテナンス周期はほぼ一致しそれぞれ10~15年単位で行うと良い箇所ですが、それぞれ費用も高額になるため、時期をずらそうと考えるかもしれません。しかし、もし家の外部に足場を組む必要があれば、それだけで結構な費用が掛かるため、一緒にしてしまったほうが安く済みます。また、間取り変更のリフォームで間仕切り壁を取り壊す時に、耐震補強を一緒に行ってしまえば、手間もコストも抑えられます。忘れがちなメンテナンスポイントは、普段は隠れて目に見えない部分にあります。例えば床下、壁の中、屋根などが該当します。普段見えないため、まったく気にしなくなりがちですが、実はこのような箇所ほど重要で、周囲に与える影響が大きく、傷みが進むと取り返しがつかなくなる恐れが高くなります。自分自身で点検するのは難しいので、適切な時期が来たら業者に点検を依頼し、シロアリ被害や水漏れがないか確認し、防蟻処理を行うとよいでしょう。また屋根は常に日照を受け、雨や雪に耐え、劣化しやすい部分です。室内に水漏れなどが起こって初めて傷みを把握することが多いのですが、壁の内部が腐っていたり、カビが生えて内装材をやり替えたりと、補修工事が大がかりになってしまう可能性があります。見えない部分も手遅れとならないよう、適切な時期の点検、補修工事を忘れないことが、思わぬ高額な出費を避けることができます。

Copyright(c) 2014 新築一戸建てを建てたい All Rights Reserved.